2009年 03月 28日
春はアートの季節でもあるようで、急に用事がすっぽり抜けた3月最後の週末、アートに漬かってみた。(昼編と夜編にわけます) ●THE SURVIVAL SHOW 新丸ビル7階の丸の内ハウスをまるごと会場に使い「サバイバル」をテーマにした企画展を見てきた。さまざまなジャンルの17の若手アーティストを中心にした作品群をそれぞれその空間を活かして展示している。 丸の内ハウスは、いくつかの飲食店が入っており、それぞれの店を明確な壁で仕切るのではなく、インテリアだったりエレベーター等の構造上だったりでゆるやかに区分けされているつくりがおもしろい。 残念ながらお店は利用しなかったんだけど、平日は深夜28時まで営業とのことなので大人な時間にちゃんとしたおいしい食事が取れるので人気らしい。今度は何か食べたい。 展示に参加している作品は、わりと美術館で畏まって鑑賞するものより距離感が近い印象だった。たとえば、美術館の作品群がきれいに盛られた手の込んだフレンチだとすれば、素材感を活かした大衆居酒屋の突き出しのような。うまい例えじゃないんだけど、なんだろうな、ちょっとアンダーグラウンドな感じと洗練されきっていない感じがリアルなんだ。作家さんたちの年代が近いというのもあるのかな。 その中でも興味をひいたのは、SHIH-TZUというグループの展示。SALON ROOMという小部屋を、シーズー犬で埋めている。小田島等氏のシーズー犬のドローイング100枚(!)とか、まるでスターウォーズのチューバッカばりのシーズー犬の肖像画とか、ポップアート調に描かれた近未来の擬人化されたシーズー犬の絵とかが、まっ白い壁い貼られている。ちゃんと今回用のBGMも用意されているようで、こみあげてくるおもしろみでついニヤニヤしてしまう展示だった。 MASARU OZAKI氏の「不思議な椅子」も見入った作品。部屋の中央に椅子を置き、それをスクリーンに映像を映すのだが、まるで構造が透けて見えるようだったり、液体がこぼれてきたり、燃え上がるように見えたりと見ていて飽きない作品だった。 gift_というユニットが展示している「soudtrip #4 'higher, further'」もまた不思議なものだ。部屋の片隅に白い箱がはしご段の上に設置され、はしご段を上って箱に頭を突っ込むと遮音材に包まれた中に置かれたスピーカーから音が聞こえるというもの。目を閉じると、鳥の声や木々のさえずりが聞こえてくるようで、不思議な感じなのと同時に自分が変な格好でいるのを想像するとおもしろくて、これまたニヤニヤしてしまう展示だった。 会場にきたときに渡された、猫の小さなポーチのガジェットを展示を見る際に持ち歩き、最後に受付に持っていくと、自分がどの作品をどれくらい見たかがわかる、というフィールドワークも行われていた。 view the viewという取組で、「作品とのインタラクションを記録することによって、自分と作品との関係性を再認識する機会を提供」するというコンセプトはなかなか興味深い。 ちなみにこのときに渡されたIDは0095。(Qが見たのに興味があるという奇特な人は、このページにIDを入れると確認できてしまうよ。) 夜編はこちら。 ---------- THE SURVIVAL SHOW 詳細はこちらが詳しい 丸の内ハウス official site view the view official site
by kyuuuu
| 2009-03-28 23:59
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