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2009年 02月 12日

メディア芸術祭

文化庁主催のメディア芸術祭を見てきた。
メディア芸術祭はアート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの各部門ですぐれた作品を募り、顕彰するという催しで、今年で12回目。

国立新美術館の企画展示室で催されていて、人も多いせいか所狭しと展示されているようだったけど、ほんとは印象より広いのかもしれない。
限られた時間だったのもあって全部は見切れていないんだけど(最先端ショーケースが見たかった)、おもしろかった作品をいくつか。

メディア芸術祭_b0064137_23451585.gif


アート部門ではインタラクティブなもの、インスタレーションがおもしろい。技術的な裏付けがあっておもしろみに昇華するのが素晴らしいと思う。大賞はもちろん気になったのだけど、並ぶのを断念。
「Flow 5.0」の鑑賞者の動きに合わせて作動するというもの、「Touch the Invisibles」もタッチパネルで反応する視覚と連動して振動を感じるなど、直観的にわかるものがとても興味深かった。

エンターテインメント部門で気になったのが、「君の身体を変換してみよ展」。たとえば、光が後ろからあたって自分の影が小さくでき、手を上下にバタバタさせると自分の影が高く舞い上がる「翔べ!小さな自分」とか、体の各部分にマーカーをつけて点として表示させて動き・身体を再構築する「にんげん 線にんげん」とか。うまく説明できないので、サイトのMOVIEをどうぞ
「Carbon Footprint」はその完成度の高さと洗練されたセンスが素晴らしい。

で、見た中でダントツの印象がアニメーションの「つみきのいえ」。
セリフなしのやさしい雰囲気の作品なんだけど、ふかみのあるテーマで、不覚にも途中で涙ぐんでしまった。老人というテーマに弱い人はハンカチ持ってみた方がいいと思う。すでに国内外のアニメーションフェスティバルで入賞しているのもうなずける。
当然というか残念ながら、サイトのMOVIEは編集してあるのだけど、本編がとてもいい。

2009/2/15まで
国立新美術館(東京・六本木)
入場無料。18時まで。(金曜は20時まで)

お近くに行かれた際にはどうぞ。時間に余裕があったほうがいいと思う。
(でも紹介するのはいつも終了間際。)

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平成20年度 文化庁メディア芸術祭 公式サイト
KUNIO KATO OFFICIAL WEB SITE 「つみきのいえ」作者・加藤久仁生氏の公式サイト

by kyuuuu | 2009-02-12 23:41 | Ordinary days


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